遺伝子検査をする際のデメリットとは?保険加入や就職への影響が心配

遺伝子検査を受けるデメリット・欠点とは?

遺伝子検査を受ける一番のメリットは、「病気への備えができる」ことでしょう。
自分がなりやすい疾病が何なのか知ることで、リスクを減らす行動がとれたり医療保険に加入したりと、早いうちから対策ができます。
ありがたいことに、日本人が年を取ってからかかりやすい生活習慣病(高血圧・糖尿病・脳卒中・肥満など)の多くは、バランスの良い食事と運動の心がけで予防することができます。
遺伝的にある病気にかかりやすいとわかった時点から生活をコントロールすることで、病気の発症を遅らせ、さらには進行をくい止めやすくなるのです。

 

 

遺伝子検査を受けるデメリット

 

ならば、遺伝子検診断を受ければ健康上の心配がなくなるかというと、そうは言いきれません。
自分の遺伝子に大きな異常があると知ったら、多くの人はショックを受けます。
「80%の確率でこの病気になる」とか、「自分の子供にも病気になる遺伝子が伝わる」と知ってしまっても、患者の心のケアをする体制が十分に整っていないのが現状です。
遺伝子変異があっても、たいていの疾病は100%発病するとは限らないのですが、結婚や出産といった人生の大きな決断に影響を及ぼすことはありえます。

 

アメリカでは1990年代後半、保険会社が特定の遺伝子変異を持つ人の加入を拒否することが相次ぎ社会問題となりました。
2008年に『遺伝子情報による差別禁止法』が制定され、医療保険に入る際の審査や就職・解雇など仕事の上での差別に罰則規定が設けられてます。
雇用する側が従業員に対して遺伝子検査を求めたり、情報提供を求めることも禁止されています。

 

しかし日本では遺伝子検査やDNAの扱いについてガイドラインが作られておらず、重大疾病がわかった場合でも十分なメンタルケアが行われていないのが実情です。

 

 

DNA検査は会社によっても違いがあります

 

通販で注文できる遺伝子検査キットであっても、信頼できる機関で分析が行われているならば結果は正しいことでしょう。
しかし、「どの遺伝子情報について調べているのか」という点を知っておかないと、結果が実際よりも大きく外れてしまうこともありえます。

 

日本語訳の出ている『遺伝子医療革命』の本にあった実話ですが、著者のフランシス・E・コリンズ氏(遺伝子治療やヒトゲノム研究の第一人者)は、偽名で3社の自宅用DNA検査キットを取り寄せて行ってみました。
すると、検査会社によってがん予測リスクの結果が少しずつ違うという怪現象が起きたのです。
その中でも前立腺がんリスクついての結果が大きく違ったためなぜなのか調査してみると、前立腺がんに関する16の遺伝子配列のうち、検査機関が見ていた部分がそれぞれ5ヶ所・9ヶ所・13ヶ所と異なっていたのが原因でした。
その他の病気・疾患についても会社によって調べる項遺伝子数が違ったため、書かれているアドバイスも異なる結果になっていたそうです。

 

つまり、検査を受ける側も遺伝子検査についてある程度の知識や判断が求められます。
会社によってはわかりやすいガイドブックや解説書がついていますし、検査結果についてのコールセンターを設けている場合もあるので、キット購入前にサービス内容をしっかりと確認しましょう。
日本ではまだ遺伝子検査会社の法制化がされていないので、悪質な業者が存在するかもしれません。
個人情報の保護に関しても会社ごとの規定にゆだねられているため、一刻も早い法整備が望まれています。

 

それ以外にも予測しないトラブルがある可能性はあります。。
詳しくは「23andMeなど海外の遺伝子検査会社の注意点」のページに書いていますが、検査中の単純なミスで正しい結果が出ないというケースが実際に起こりました。
遺伝子検査は値段の安さだけでなく、検査内容やアフターサービスなどを総合的に見た上で受ける事をおススメします。


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