遺伝子検査キットやDNA関連の参考書籍・感想ブックレビュー

遺伝子検査キットやDNA関連の参考書籍・感想ブックレビュー

このサイトを編集するにあたって参考にした本の中で、遺伝子検査やDNAについて医学・科学の知識がなくても読みやすい本について紹介します。

 

 

『遺伝子医療革命 ゲノム科学が私たちを変える』2011 NHK出版

 

フランシス・E・コリンズ著 訳・矢野真千子

 

アメリカの遺伝子研究の第一人者による、読みやすい総合書。amazonのブックレビューで高評価だったので読んでみたところ、本当にわかりやすい本でした。専門語が多いわりには日本語訳が巧みなのか、するっと一気に読めます。
なじみのある病気からめずらしい奇病まで、「ゲノムと遺伝」を軸に幅広く遺伝子医療の最前線がわかります。ただ、病気についてはアメリカ人に多い疾患に重点が置かれているため、日本人向けの遺伝子変異を知りたい人には違う本もあわせて読むことをすすめます。

 

 

『やさしいバイオテクノロジー 遺伝子の基礎知識からiPS細胞の話題まで』2011 ソフトバンククリエイティブ
芦田嘉之著
芦田氏は、生命理学について教鞭をとっているそう。全編フルカラーで、写真やイラストもとても綺麗で読みやすいです。
薄めの本ですが、遺伝子学関連の基本知識がコンパクトにまとまっています。
気になったのは、章間にあるコラムで専門外のことにまで言及していて、自分とは考え方が合わないと感じる部分もありました。著者のブログを見るに、科学的に解明されてないことに関してこだわりが強い方のようです。

 

 

『新版 絵でわかるゲノム・遺伝子・DNA』2011 講談社

 

中込弥男著

 

中込氏は人類遺伝学会理事長も務めた遺伝子学のプロフェッショナルですが、この本はイラストや図解がわかりやすく文章も難しくないので、生物学にくわしくない中高生でも読めると思います。
身近な具体例が多く入門書としては最適です。DNAやゲノム関連についてのおおまかな情報はわかるでしょう。

 

 

『バイオパンク DIY科学者たちのDNAハック!』2012 NHK出版

 

マーカス・ウォールセン著 訳・矢野真千子

 

最初に紹介した『遺伝子医療革命 』と同じ翻訳者ですね。スタンディングオベーションしたいほど、読みやすく自然な文章です。
遺伝子の研究をしているけど医療機関や製薬会社には属さない、若い研究者やベンチャー企業にスポットを当てた内容。インタビューや研究の詳細から、遺伝子工学といっても色々なアプローチがあるのだと知りました。
最新の研究に興味のない人でも、モンサント社の遺伝子組み換え種子VSインドの農民の実話は参考になるのではないかと。

 

 

『遺伝子の不都合な真実 -すべての能力は遺伝である』2012 ちくま新書

 

安藤寿康著

 

子供の遺伝と環境や双生児についての研究を専門にしている方です。
教育学(その中でも行動遺伝学・教育心理学)という文系の立場から、環境と遺伝の関係について説き明かしています。
教育学者の世界では「能力は遺伝で決まってしまう」と発言することはタブーだそうで、本の冒頭はその大きな理由となった過去の論文捏造事件や優生学の危険性について書かれています。
後半は読んでいて論点がよくわからなくなってしまう部分もありましたが、「遺伝と環境」についてデータ付で知りたい方にはおすすめです。
それと、3章で安藤氏がアメリカの遺伝子検査会社23andMeで解析した検査結果が載っていますが、ぼかしが入っているものの数値がだいたいわかってしまいます。こうやって病気の発症確率がはっきり書かれると怖いな・・・と疑似体験できました。

 

『自己変革するDNA』2011 みすず書房

 

太田邦史著

 

(読み途中)


ホーム