がんに関係する遺伝子と環境要素について

遺伝性のがんはあるものの、がん細胞自体が親から子に遺伝することはありません。
また、ほとんどのがんの発症は、遺伝子と直接の関係はないと言われています。

 

よく「がん家系」という言葉を耳にしますが、家族にがん罹患者が多い場合でも、遺伝子の変異によって起こっているがんというのはごくまれです。
性格・体質が遺伝することや、食の好みやライフスタイルなどの環境要因が似ていることから、同じようながんにかかる確率が高まっているといえるようです。

 

「体質」×「生活習慣」=「病気リスク」 といえる

 

 

遺伝子が直接関係するがんの実際の割合
BRCA1やBLCA2遺伝子の変異で乳がんになった人と、MLH1・MSH2・MLH3遺伝子の変異で大腸がんになった人の割合は、患者全体の5~10%。

 

つまり現段階では、がんの90%から95%は特定の遺伝子とは関係なく発症しているため、がんや生活習慣病になるかならないかは環境要因が大きいと言えます。

 

がんを引き起こす原因といわれているもの

  1. 過度の飲酒…WHO(世界保健機関)の調査では、アルコールそのものに発がん性があり、アルコールに弱い人ではアルコール代謝物のアセトアルデヒドで発がん性が食道がんの原因になっている
  2. 喫煙…肺の細胞にあるDNA配列を直接変えるし、タバコの煙にはDNAを損傷させる発癌物質がいくつも含まれている(煙の出ない噛みタバコ・嗅ぎタバコにも発がん性物質は含まれており、口腔内のがん発症リスクを高める)
  3. 野菜不足・偏食…特に塩分の摂り過ぎは、胃がんの主な原因
  4. 紫外線…皮膚細胞のDNAに損傷を与える
  5. 自然界の毒…ピーナツ等の保存食品を長期保存すると生えるカビの一種・糸状菌が作り出す毒素(アフラトキシン)は肝臓がんを誘発する
  6. 運動不足・・・肥満や生活習慣病の原因にもなっています

 

 

がんとともに日本人に多い生活習慣病(高血圧・糖尿病)も、遺伝による体質にくわえて環境が大きく関係する病気です。
「がん家系」だからといって必ずがんになるわけではありません。

 

自分の体質を知り、食事やライフスタイルを変えれば病気になるリスクは減ります。


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